2010/04/25 ●朴李金字塔
上海万博でのパクリ騒動でにぎやかですが
中国・韓国をはじめとしたコピー製品の氾濫は
今に始まったことではありませんね。
指摘されても恥じることなく堂々と売るというのは
商魂たくましいというより、もうあきれるばかりです。
今までは笑ってすませていたのが
現在は重大な国際権利侵害問題となってきました。
と、真面目なことを言っても仕方がないので
ここではパクリのレベルを考察してみます。
まずはパクリは偽物とオリジナルとの間に存在するグレーゾーンです。
この基準は各国の民度(先進国度)によって異なります。
たとえ本物そっくりに作る技術があっても
オリジナリティがなければパクリです。(と思います。ハイ)
そのパクリのレベルもいくつかあるので勝手に整理してみました。
「朴李金字塔(パクリピラミッド)」です。
少し解説すると
1、コピー(偽物)は本物をコピーして本物として売る行為です。例えばルイビトンの
バッグをコピーしてルイビトン(ヨウニトン)として客をだまします。海賊版とも言いますね。
2、丸パク(マンマ)は話題の上海万博のPRソングです。替え歌をオリジナルと
するもので、今回の作曲家は家でメロディーが自然に浮かんできた(?)そうです。
3、パクリ(クリソツ)は丸パクとまではいかないまでも、オリジナルを少しアレンジして
違う商品として売るものです。しかし、品質、デザインともオリジナルを超えることはなく
所謂「劣化コピー」が多いのが特徴です。↓はひよこ饅頭のパクリでくちばしがない
(作れなかった)「劣化ひよこ」ですね。
4、ベンチマーク(まねっこ)は同一市場を狙い、本物を研究した上で、よく似た商品を
出してきます。デザインはそっくりで機能を少し変えることが多く、これも劣化コピーが
多いですがオリジナルとの境界線が微妙です。↓はそっくりですが中国の担当者は
全然違う!と自信たっぷりです。
5、インスパイア(なんとなく似ている)はベンチマークに近いですが、もっとわかり
にくいものです。限りなくオリジナルに近いですが、アイデアを拝借したんでしょうね。
↓は韓国の誇り?スーパーロボットテコンV。よい子のみなさんにはすぐおわかりですね。
とにかく過去にはブランド品や、ソフトの海賊版が問題になるくらいでしたが
現在ではあらゆる商品がパクりパクられています。
中国ではパクリが文化だと開き直っている節があります。
これもインターネットの功罪でしょうが
パクられた方はたまったもんじゃないですね。
生産コストでは勝負にならないんですから・・・。
column 「御茶ノ水妄想研究所」 | archives(記事一覧)
Copyright(C) DataCabinet Inc. All Rights Reserved.