2009/11/15 ●焼酎は消毒用
最近よく見るTVドラマ「JIN-仁-」
ここで消毒用に焼酎が使われています。
仁が「消毒・・・そうだ!焼酎ありますか?」と問うと
結構簡単に出てきます。
江戸時代には焼酎は一般的だったのかしら??
焼酎というと最近は日本酒よりもよく飲まれている雰囲気がありますが
私の親父の世代には一般的では無かったような・・
自宅にも日本酒、ウィスキーはありましたが焼酎はありませんでした。
焼酎は「くさい」「安い」イメージがあったように思います。
貧乏学生だったころでも二級酒や合成洋酒?はよく飲みましたが
焼酎は飲みませんでした。
好き嫌いというようりは単に店になかったような気がします。
学生時代にお世話になったバーボンではないアメリカンタイプのウィスキー(合成洋酒)
ろーりんろーりんろーりん~と調子よく飲むと、翌日はもうたいへん・・・
さて、江戸時代の焼酎に戻りますが
焼酎自体は、500年くらい前からあるとのこと。
日本酒の歴史に比べればほんの最近ですが、
薩摩の島津家は焼酎を将軍家への献上品としていたそうで、
特に黒糖焼酎は当時米より貴重な黒砂糖が原料だったこともあって
庶民が口にできない超高級酒だったようです。
本土でも焼酎は造られていましたが、
それは日本酒の腐敗を防ぐための策として焼酎を添加する方法。
柱焼酎といいますが、これは米から造ります。
これを加えると日本酒の腐敗防止になったそうです。
焼酎が飲用として好まれたのかどうかですが、
焼酎はあまりこの好まれなかったようですね。
江戸時代の日本酒は濃厚超甘口で、現代で言えば濁り酒の上澄みのような甘さがあり、
甘味が少なかった江戸時代ではこの甘さは非常に好まれたのです。
そこで焼酎の使い道になりますが、単に飲用としてだけでなく、
薬用としても珍重されていたそうです。
食中毒や暑気あたりの特効薬として飲んだり、刀傷の消毒に使われたり。
浅野内匠頭に切りつけられた吉良上野介の額の傷の手当ても焼酎でされたそうです。
江戸時代では焼酎は医療用に使われていたんですね。
薬箱の中にオキシフル(過酸化水素H2O2だっけ?)があるような感覚だったんでしょうか。
当時は日本酒も焼酎も今とは味も使い方も違ったんですね。
タイムスリップして当時の酒を飲んでも「なんだこりゃ」
ということになるのかもしれません。
食べ物も娯楽も酒も時代とともに変わるものなんでしょう。
昔親父が毎日飲んでた地元の酒「香住鶴」
当時は二級酒を飲んでたと思います。
うまいのかな?一応宣伝↓
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