2009/09/13 ●F-102 Delta Dagger
PCの整理をしていて見つけたお宝写真。アメリカにいる弟が送ってくれたものです。
この写真を見て機種が瞬時に出てきた方、あんたは「エライ」!
そうこれは 「F-102 デルタダガー」
一応スペックをおさらい
アメリカ合衆国空軍
迎撃戦闘機
制式名: F-106
愛称:デルタダガー(Delta Dagger) デルタ翼の短剣
製作:コンベア社(ジェネラルダイナミクス社)
初飛行:1953年
退役:1986年
生産数:1000機
ソ連から戦略爆撃機から本土または同盟国を守るために開発された迎撃機です。
当時は爆撃機は高空から編隊侵攻し、核爆弾を投下すると考えられていたので
超音速で一直線に敵機に向かい、滞空時間が長く攻撃できることが求められた結果
当時最新鋭のデルタ翼になりました。
攻撃兵器は、機銃はなく通常&核弾頭の空対空ミサイル「ファルコン」が主要兵装で
機内弾倉に搭載していました。
核出力は10~20tですから広島型原爆(16kt)の1600~800分の1のサイズですが
通常のミサイルと比べればとんでもない威力です。
AIM-26 ファルコン 詳しくはここ
つまり、敵を回りこんで赤外線誘導ミサイルのピンポイントで撃墜するというよりは
正面、遠距離で発射して核爆発で一気に殲滅という発想ですね。
本土上空で核爆発を起こすわけで、
核による汚染があまり考えられていなかった当時の発想です。
「まとめて落とされて、みんなやられるよりは、少々被害がでてもしょうがない!」
ということです。
米国本土の他、西ドイツ、オランダ、東南アジア、
日本も横田、三沢などに配備されました。
幸いなことに実際の戦闘、交戦記録はありません。
現在とは政治状況が違い、核に対する理解も違うので、
今の思想で過去の人、発想を嗤うことはできません。
なにしろ私は小学生の頃愛読していた少年誌には
原爆で台風の進路を変えられるなんて記事があったもんです。
今なら考えられませんね。
ともあれ、小学生だった私は、かっこいいデルタダガーを手にしたくて
お小遣いを握りしめて模型屋に走った覚えがあります。
確かプラモデルは長谷川でした。(箱の絵がかっこよかったです)
ラッカー&溶剤&液体セメダインで部屋はシンナー中毒の部屋状態。
天気がいいのに外で遊ばない引きこもり小学生。
完全なオタクですね。
よく最後の仕上げのキャノピー(風防ガラス)をなくしたり、
ラインを引き間違えたりして後悔しきりでした。
詰めが甘いんですね。
先日、弊社のビルの塗装工事で久々にシンナーの匂いの中仕事をしました。
私だけ、仕事がはかどること×2。
俺ってニュータイプ?
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