2009/05/24 ●換気扇の季節
汗ばむ季節になり、エアコン(クーラー)をつけることも多くなってきました。
涼しさを得るにはエアコン以外には扇風機が代表的ですが、
換気扇とはどう違うのでしょうか?
プロペラがついてて、モーターで回る。
扇風機は前方に風が来て、換気扇は後ろに風が行きます。
つまり風の方向が逆。換気扇は扇風機の逆である。
換気扇は扇風機の代わりになるのでは・・・?
専門的な話はこちら (Panasonicさん「換気に感極まれり!」)
実は・・やったことがあります。
貧乏大学生の頃、友達が下宿に扇風機をつけた(?)ので、
遊びに来いというのです。
季節はお盆前の真夏、場所は東大阪。
ご存じこの季節の大阪は高温・多湿の地獄です。
クーラーなんてブルジョアの持ちもの。
庶民は扇風機ですが、家賃1万2千円の貧乏アパート暮らしの貧乏学生は
庶民ですらありません。
扇風機は高根の花。
アルバイトのない日の昼間は
クーラーの利いた阪急電車で大阪~京都間を往復しておりました。
(阪急さんごめんなさい)
しかし、夜は超熱帯夜というか、少し涼しくなるのは朝方だけです。
そんな中、扇風機があると聞けば「スゲー」とばかりに、
お祝い(2級酒)を持ってでかけました。
ところが4畳半の部屋には扇風機はなく、蛍光灯と畳の間の空間に謎の物体が。
天井から蛍光灯がぶら下がっており、その蛍光灯から紐が・・
直径20センチくらいの換気扇がぶら下がっています。
←こんな感じの換気扇でした
友達はニヤっとわらって
「これや!ええやろ・・拾ってきたんやで」
「なんと2段階調整機能付きや!」
しばし絶句しましたが、
植民地のホテルで天井についているプロペラ
(シーリングファンということを後年知りました)みたいで、
ひょっとしたらいいのでは・・と思いました。
↑脳内変換です
さっそく「プスっ!」っとつけてもらいます。
回ります。あたりまえか・・・。
音は結構うるさいですが風は来ます。でもちょっと違うような・・。
広範囲に風はきません。
換気扇、いや空中扇風機の真下しか風はきません。
しかも強風にすると本体が回転します。(もちろん蛍光灯も)
涼をとる方法はそれなりに難しいようです。
まあ、風は来るからなんとか暑さは凌げるか・・と酒盛りを始めました。
でも風は狭い部分にしか来ませんし、
蛍光灯の下にあるのでちらちらするし、
だんだんイライラしてきました。
お互い本音を言いたいところですが、それを言っちゃおしまいです。
じっと我慢しつつ酒盛りを続けていたら、
結局酔っ払って寝てしまいました。当然悪酔いです。
昔の人はいいことを言ってます。
「貧乏は発明の母!」(言ってないか??)
「ていうか 軽挙妄動?」
次の夏、扇風機を手に入れました。(新品をちゃんと買いました)
その名も「さわ風」
たしか日立製で近所のダイエーで8,000円くらい。
首が伸びない緑色の3段階風量調節付き、もちろんタイマーなし。
画像がないのが残念です。
10年以上活躍してくれました。
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