御茶ノ水妄想研究所
2009/03/08 ●大和魂

野球の日本代表「サムライジャパン」。最近野球にはあまり興味のない私でも、国際試合ともなるとつい見てしまう。重いコンダラの巨人の星世代だから脊髄反射するのだろうが、日本が勝つと普通に嬉しい。

samurai.jpgサムライジャパンとは誰がネーミングしたのか?シンボルマークとともによくできている。いかにも、正々堂々、寄らば斬るぞ!の日本刀がバットのサムライイメージ。これで負けたら、ちょっと悲惨、最悪は切腹?といわれそう。星野ジャパンのようにメンバーが丸刈りならぬ髷を結わなくてよかった。

さて、最近あまり言わなくなったが、大和魂(ヤマトダマシイ)という言葉。スポーツでは絶対的に不利な状況でも、決してあきらめず、団結して最後まで頑張るという意味で使われてきた。身体能力で欧米人に劣る日本人が勇気・技術・団結力・粘り強い精神力で戦って勝利を収めることを指していたように思う。常に謙虚で負けて言いわけをしない。勝っても相手を讃えることを忘れないことも大事なこと。

感動的なエピソードとして、メキシコオリンピック銅メダルのサッカーチーム。当時、アジアでも弱小だった日本チームのコーチに就任したドイツ人(当時西ドイツ)のデットマール・クラマーさんの言葉。「ドイツにはゲルマン魂がある。君たち日本人にも素晴らしい大和魂があるじゃないか。私に君たちの大和魂をみせてくれ」
クラマーさんは、地元メキシコを破って銅メダルを獲得した日本の教え子たちに、胸を熱くした。ピッチでは歓喜に躍動した選手たちだったが、宿舎に戻ると全員がベッドに倒れこんで動けない。水さえ飲めないまま寝入った。戦い抜いた姿にクラマー氏は涙したそう。
クラマーさん曰く、「大和魂とは自己犠牲の精神である」という事らしい。個人の評価よりも組織の勝利を優先し、労を惜しまず、チームの為に走り勝って、守りかつ攻める。練習量の上に技術は乗るが、最期の一線は精神力によって差が出る。その部分を日本人特有の大和魂に期待したということだ。

Cramer.jpgスポーツだけでなくビジネスでも、芸術でも大和魂が日本のアイデンティティを表しているといってもいいようだが、各国にも独自の魂(スピリット)がある。

ゲルマン魂(ドイツ)
ジョン・ブル魂(イギリス)
ヤンキー魂(アメリカ)
スラブ魂(ロシア)

各国の魂を第二次大戦の兵器で表すと

ドイツはUボート、イギリスはホーカーハリケーン、アメリカはM4シャーマン、ロシア(ソ連)はT34かな・・ともに兵器としては完璧ではないが、優れた指揮官と戦闘員のスピリッツで圧倒するというか・・

m4.jpg○○魂は他の国にもあるんだろうが、
フランス魂、イタリア魂、スペイン魂などラテン系はあまり聞かないし
中国(中華)魂、朝鮮(韓国)魂とかあるんだろうか?


やっぱり中国魂はこれですか?中国製USBメモリ(写真の真贋は不明ですが)

393254f1.jpg


column 「御茶ノ水妄想研究所」 | archives(記事一覧)