ダークピットシリーズの映画『サハラ 死の砂漠を脱出せよ』(Sahara)を見ていたら、サルベージのシーンで流れてくるハードロック！！

こ、これはアメリカンバンドではないですか！
アメリカンバンド（We're an American Band　1973年）はこれ

やってるのはグランドファンクレイルロード（Grand Funk Railroad）通称（グランドファンク）です。
プロデュースはあのトッドラングレン。

カウベルのリズムから始まるいかにもアメリカンなナンバーで、歌詞は

Out on the road for forty days
Last night in Little Rock, put me in a haze
Sweet, sweet Connie was doin' her act
She had the whole show and that's a natural fact

Up all night with Freddie King
I got to tell you, poker's his thing
Booze and ladies, keep me right
As long as we can make it to the show tonight

We're an American band
We're an American band
We're comin' to your town
We'll help you party it down
We're an American band　～

と、ちょっと訳すのが・・・ですが
俺たちゃアメリカのロックバンドだぜ！パーティがあればどこでも行くぜと叫んでいます。

メロディアスで、インテリっぽく、ちょいと影のあるイギリスのロックに比べ
細かいことはナシ！俺たちゃ客を楽しませてナンボ！文句あるか！と自信満々です。
理屈なし、頭より肉体、繊細より豪快なアメリカがここにあります。

1973年といえば

アメリカ大統領はニクソン　日本は田中角栄
主な出来事は
・ベトナム戦争停戦→終結（この後、南ベトナム崩壊＝赤化統一）
・第４次中東戦争（イスラエルVSアラブで石油危機へ）
・石油危機（トイレットペーパー買占め・田舎ではチリ紙といいました）
・金大中事件（ホテルニュージャパン、主権侵害、金大中はこのころ悲劇のヒーロー）
・江崎玲於奈さんノーベル物理学賞受賞

現在とよく似た状況ですが、この年のほうがすごいような・・

ベトナム戦争に負け（？）自信をなくしかけたアメリカで
こんな状況でGFRで
我々はこうなんだ！と音楽でアイデンティティを訴えます。

オバマさんになって危機感をあおるのも大事かもしれませんが、
俺たちゃ強い、俺たちゃスゴイ、不況なんて関係ネー
とアメリカらしさを出してもらうほうがアメリカらしくていいような気がします。

今のアメリカはブルーススプリングスティーンよりグランドファンクでしょう。
グランドファンクで死の不況を脱出せよ！

ちなみに「アメリカンバンド」は最初に買ったアルバムです。
２か月の小遣いをはたいて買いました。ジャケットは金色、レコード盤も金色、ダブルジャケットでポスター付き。（キンキラ、ハデハデ）
買ってすぐプレーヤーのレコード針（ナガオカだったかな？）を激しく落としてしまい２曲目の頭に傷が入り永久リピート。
また、付属のポスターを部屋に貼ったのですが、このポスターはメンバーの納屋でのフルヌード（ちゃんと前は隠れてましたが。。）
これを見た母親がこの子は変態ではないかと本気で心配したということを最近聞きました。
とほほ・・